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第10回 公開医療講座Q&A集

講座・催し lecture

第10回 公開医療講座Q&A集

「肺がんをビデオで切る~ここまで来た内視鏡外科」田尻講師Q&A集

Q 3年間喫煙をしていても、禁煙すると効果はあるのでしょうか?既に蓄積されたもので発症を止められないのではないかと思っていますが・・・。
A そんなことはありません。講義の中でもお話ししましたが、若いうちに喫煙していても早い時期に禁煙すれば、非喫煙者と同じ寿命になりえます。また40歳、50歳、60歳で禁煙した場合、それぞれ9年、6年、3年寿命が延びると言われています。
Q タバコの害は十分理解していますが、禁煙できません。喫煙歴52年、3年前まで約20本、現在1日8本。本数に関係あるのでしょうか?
A タバコの本数が多ければ多いほど寿命は短くなります。寿命に関して言えば本数を減らすことは意味があります。本当に禁煙したいのであれば、本数を減らす方法は成功率が悪いのでお勧めできません。禁煙のための補助道具はいろいろ揃っています。きっぱりと止めましょう。
Q 60代女性です。若い頃からやせぎみですが、特に今はやせすぎで悩んでいます。健康状態はとても良いです。どうしたら少しでも太れるのでしょうか?切実な悩みです。
A 講義のなかで痩せすぎもいけませんと申しあげましたので気にされているのかなと思いました。もともと痩せていて健康状態が良いのであれば全く問題はありません。
ただ、本当に適切な食生活をしているのか、適度な運動を行っているのかなど、もう一度生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。痩せすぎの原因が見つかるかもしれません。その上で専門家に相談してみるのも一法かと思います。痩せすぎもだめですよと申し上げているのは、BMIからいえばまったく肥満でもないのにダイエット、ダイエットと騒いで極端に体重を減らす(特に若い)女性に警鐘をならすことが大きな目的です。
Q 身長160㎝、体重50㎏、食事は野菜中心を主に魚をよく食べています。2日に1回は40分位歩いていますが、LDLが170で下がりません。どうしたら下げられるでしょうか?
A BMIは20ですね。いわゆる肥満ではありません。適切な食事、適度な運動をされているようで、生活習慣も問題なさそうです。
性別と年齢(特に女性なら閉経前か後か)、HDL等がわからないのでお答えしにくいのですが、一般的にコレステロールは肥満とは関係がありません。ただ、LDLが高いのは動脈硬化を促進する因子ですので、コレステロールの摂取量が多い(たとえば、卵の黄身や、すじこなどをよく食べるなど)のであればそれを減らすことは意味があります。
しかし、コレステロールの代謝は個人によってかなり違いがありますから、必ず効果が出るかどうかはわかりません。医療機関でご相談されるのが良いと思います。
Q 私はメタボです。2ヶ月前からバナナダイエット、そして家の中で20分ぐらいジョギング運動をしています。2ヶ月で3kg位体重が落ち、体脂肪は普通ですが、皮下脂肪が多いのですがなかなか落ちません。これを続けていけばよいのか、またどのようにしたらいいのでしょう?アドバイスよろしくお願いします。
A どの程度のメタボなのかが全く分からないのでお答えしにくい質問です。バナナダイエットがいいかどうかはわかりませんが、運動と食事療法をされていて2か月で3kgの体重減はペースとしては良さそうですね。いわゆる内臓脂肪は運動と食事療法を適切に行えば比較的簡単に減らすことができますが、同じ脂肪でも皮下脂肪はなかなか減りません。これが、内臓脂肪は普通預金で、皮下脂肪は定期預金といわれるゆえんです。適切なダイエットを続けていれば、必ず皮下脂肪も減ってきます。
Q 65歳女性。年一回の健診でコレステロール280位です。薬を飲まず歩くようにしていますが、時々胸が痛くなりますが、水分を飲むと治まります。夜中とか、昼とかになります。
A 閉経後の女性は総コレステロールが高くなりがちですが、それでも高めですね。症状もありそうなので、一度医療機関を受診されることをお勧めします。
Q バナナがダイエットにいいというので食べているのですが、どうなのでしょうか?
A バナナはいろんな糖分がバランスよく含まれていますので栄養的にはいい食べ物だと思いますが、ダイエットに効くかどうかは、私はよくわかりません。ただこ のようないろいろな食品にかかわる情報があまりにも多く氾濫しており、みなさん却ってどうするのがいいのかわからなくなっているのが現状なのではないかな と思っています。
一般的にこの情報は自分の生活習慣を変える必要がある情報かどうか、とりあえず聞いておくけど、今のところその必要はないかなど、いろいろ考える上で役に立つ考え方を簡単にお教えします。
健康やダイエットに関する情報が新聞、テレビなどで流れたとします。

チェック(1)
その情報がちゃんとした研究として行われたものかどうか
芸能人のある人が言っていたとか、その人が今までずっと行ってきたこととか、あるいは数人の人を使っていかにも実験をやりましたみたいなものこういったものははじめから相手にする必要はありません。
チェック(2)
ちゃんとした研究なら大抵の場合、学会に発表したり、論文として学術雑誌に掲載しているはず。学会発表だけのものであれば、これもいまだ自分の生活習慣に取り入れる段階ではないと判断します。論文として学術雑誌に掲載されているものでは多少 考えてみるに値するものとします。ただしいかにも論文の形式をとっているのですが、学術論文としてではなく、一般の宣伝パンフレットあるいは堂々と一般書 として販売されているものもありますから注意が必要です。
チェック(3)
人を対象とした研究か、動物を対象とした研究かどうか
動物でよくても、人を対象とした場合には効果が出ない、あるいは逆の結果が出ることはよくあることなので、あくまでまだ動物実験の段階だ、これによって現 在の生活習慣を変えるほどのことではないと考えていただいて結構であると思います。

この三つのチェックを行えば、かなりのものが脱落していきます。要するに自分の健康には自分で責任を持つ ことがこれからは重要ですね。さっきお金の話をしましたが、儲け話にそんなに簡単にお金を出さないでしょう。ちゃんとよく調べて石橋を叩いておいてもなか なかお金は出さないでしょ。それと同じです。新しく出てきた健康情報を軽々しく信用しないことです。そんなにいい健康法、ダイエット法なら半年、1年待っ てから始めても遅くない。そのころには、その方法はちゃんと世の中に定着していてもっと洗練されたものになっているので少し遅れて始めたほうがいいことが 多いと思います。
Q お酒の話はあまり出てきませんでしたが、私はほとんど毎日晩酌と称してお酒を飲むので少し心配しています。大丈夫でしょうか。
A 厚労省の研究班による多目的コホート研究(JPHC研究)によると、
  1. がんの場合
    お酒を飲んだときそのアルコールは口の中、喉頭、咽頭、食道を最初に通って行きますが、この部位のがんと、吸収されたアルコールは肝臓で分解されますので肝臓のがんを飲酒関連がんと言います。この飲酒関連がんについてはたくさん飲むほど死亡率が高くなりましたが、飲酒関連がん以外のがんでは飲酒量が増えても死亡率に変わりはありませんでした。
    お酒を飲む人はたばこを吸う人も多いのでお酒とタバコを組み合わせると飲酒関連がんの場合も飲酒関連がん以外のがんもお酒を飲むほどがんでの死亡率が高くなりました。なんとなくわかりますね。
  2. 心筋梗塞と脳血管疾患とお酒との関係
    心筋梗塞に関してはかなりお酒を飲んでも心筋梗塞になるリスクは高くなりませんでした。ただし、脳卒中に関してはお酒を飲むほどそのリスクは高くなりました。しかしこれは脳出血が多くなることによるもので、脳梗塞は変わりませんでした。
やはり適量のお酒は良さそうですが、飲みすぎはよくなさそうです。ただし今まで飲んでいない人が適量ならいいということで飲む必要は全くありません。
Q 運動をしていますが、なかなか痩せません。何が悪いのでしょうか。
A 運動だけで痩せることはなかなか普通の人では難しいです。講義のときにお話ししましたが1万歩歩いてやっと300キロカロリーを消費できます。大福2個食べると400キロカロリー行ってしまいます。やっぱり減量には食事療法を組み合わせないといけません。
しかし食事療法だけでもいけません。必ず運動療法を組み合わせないといけません。食事療法だけですと、筋肉がやせていきます。筋肉は基礎代謝を高めるために重要ですし、リバウンドしにくい体を作ることができます。筋肉がつけばさらに運動をするための基礎体力がつきます。
Q 体脂肪率というのがありますが、BMIとどちらを肥満の指標にしたらよいのか。
A 体脂肪は現在電気抵抗法、あるいはインピーダンス法という方法で計られています。これは脂肪、水分、筋肉量によって電気抵抗が変わることを利用してします。ただし、様々な条件で同じ人でもその数値にばらつきがあります。特に水分量によって影響を受けやすく、汗をかいたあとでは低値となります。
ダイエットの研究では体脂肪率が下がると同じようにBMIも低下します。ダイエットを見るためであればBMIで十分ということになります。メタボリック症候群の診断基準にもあるお腹周りが男性で85cm、女性で90cmというのも簡単な指標としては有用です。
BMIにも問題がないわけではありません。筋肉隆々の体脂肪がほとんどないボディビルダーのBMIは30を軽く超えてしまい、肥満ということになってしまいます。出来るだけ簡単な指標を組み合わせてみていく必要がありますが、普通の場合であればBMI、あるいはお腹周りで十分です。

「MRI検査~磁石と電波で体の中を見てみよう」 岩澤講師Q&A集

Q がんなどの場合、CTとMRIセットで受けるように感じているのですが、両方しなければいけないものでしょうか?(主治医に勧められるまま受けているような気がする。)
A 現在、当センターでは肺癌の患者さんに対して、胸部、腹部のCT,頭部のMRI検査、そして、必要に応じて骨シンチを行っています。肺癌はもともと病気のあった部分に再発してくるほかに、肝臓や腎などの腹部の臓器への転移、脳転移、骨転移も多いことが知られています。頭部のCTとMRIを比較した場合、MRIのほうが脳転移の検出能に優れるため、できるだけ、検出能の高い検査を組み合わせて施行しています。
Q 胸部CTを3ヶ月に1回やるのは、被ばく線量が多くなりすぎないでしょうか?
Q CTはX線であると思いますが、週1回、2ヶ月で計8回CTを撮ると身体にX線の害はどの位ありますか?
Q CTを3ヶ月おきに受けています。PETも他院で受けました。被ばくの量は大丈夫でしょうか?
Q 肺がんの検査はCTではだめですか?また、今年4月にCTで検査をしましたが、3ヶ月後にCT再検査が必要ですが、CTはやめた方がいいですか?
Q 現在、3~4ヶ月に一度、造影CTをします。2ヶ月に一度、採血とX線。1年半で、MRI2回、骨シンチ2回、CT7回、X線20回。被ばくが大変心配です。新たにがんとなることはありますか?(まったく別のがんになる)
Q 200mSv以下では被ばくとがん発生との関係はないとされていますが、累積被ばく量は考えなくていいのでしょうか?1回の被ばく量のみですか?
Q 4~5歳児の放射線被ばく量の限度を教えてください。
A これらはすべてX線の被ばくに関することですので、まとめてお答します。
まず、医療被ばく(患者として検査あるいは治療のために被ばくする放射線)については、法律的に限度というものはありません。ただし、その前提として、放射線を被ばくすることによって、正しい診断ができる、あるいは病気や症状が改善されるといった利益が患者さんにあること、かつ放射線の防護について正しい知識をもったスタッフによる十分な管理のもとにその検査、治療が行われ、被ばく線量をできるだけ少なくするために努力されていることが必要です。検査で通常使用されている放射線の量はきわめて少ないものであり、それ1回で人体に害があることはありません。放射線治療の目的の場合には癌細胞を消滅させるためそれなりの量の放射線が必要となりますが、正常組織に照射しないように綿密な治療計画をたてて、照射しています。
現在少ない放射線による人体への影響については大きく3つの仮説があります。
  1. LNT仮説
    広島、長崎の原子爆弾のような大量の放射線を被ばくした時に起こる現象が、少ない線量でも線量に比例して起こるという説
  2. 閾値仮説
    ある量以下の放射線では発癌リスクはない非常に少ない線量では障害を起こさないとする説
  3. ホルミシス説
    非常に少ない放射線は人体に有益な刺激として作用し、免疫機能の増進などが期待できるとする説
このいずれも、十分な科学的根拠はありませんが、現時点では国際放射線防護委員会(ICRP)は1のLNT仮説を採用して、放射線作業従事者などの労働環境などの被ばくを規制しています。検査で通常用いられているような少ない放射線量で人間が実際に癌になった、あるいはそれで死亡したという科学的な報告はありません。少ない放射線を繰り返しあびた場合についてもやはり、それにより癌が増えたといった科学的な報告はありません。たとえば、航空機のパイロットは上空で年間2-5mGy余分に宇宙からの放射線を受けているとされていますが、繰り返し少量の放射線を浴びるパイロットがより一般の人よりより多く癌になっていることはありません。
したがって、今胸が苦しい、頭が痛いといった症状があって、診断のためX線を用いた検査が必要とされた場合には、ためらわずに検査されることをお勧めします。診断目的の放射線で新たな癌ができたという報告はありません。放射線治療後に新たに別の癌ができた報告はありますが、その場合10~20年後に発生しています。
Q 1)胸骨を止める針金がX線で分かります。MRIは不可ですか?
2)金属が体内にある人はMRIを受けられないと思っていたのですが、ステントなどを埋め込んだ人もMRIを撮ること自体は大丈夫なのでしょうか?
3)金属のクリップによるクリッピングの既往者のMRIは可能ですか?可能であればそれは何故ですか?ステントの説明で可能かなと考えられますが、リスクはないのですか?
4)53歳、主婦です。約20年前、シンガポールの病院で自然気胸の手術を受けました。人間ドックのレントゲンに、右上部に手術あと有りと書かれます。金属のホチキスで留めてあるようですが、20年前のシンガポールではチタンではないと思われます。今後MRI検査は受けられますか?近く脳ドックを受けようと思いますが、やめるべきでしょうか?
A 1)胸骨を固定するワイヤーがはいっていてもMRI検査が受けられます。
2)冠状動脈にステントがはいっていてもMRI検査が受けられます。ただし、ステント部分の画像はアーチファクト(ノイズ、雑音)で評価できません。
3)脳動脈クリップは以前はステンレスなどでできていたものが大部分でした。その時代には、脳動脈クリップが検査中にはずれて死亡したという報告はあります。ただし、MRIは非常に有用な検査のため、現在、脳外科手術で用いられるクリップのほぼすべてが強磁性体ではない金属製(多くはチタン)となっており、磁石の中にはいっても影響がないのです。
4)肺の手術後や胃などの手術に使われるステイプル(ホチキスのような針)は、ある程度時間がたっていれば周囲に組織がもりあがってきているので、問題ありません。
Q ペースメーカーを着けていますが、MRIで脳だけ調べたいです。可能ですか?
A ペースメーカーのはいっている方でMRI検査を実施したが問題なかったとする報告はありますが、一般的にはペースメーカーがはいっている患者さんではMRIはできません。
Q CTでは被ばくというデメリットがありますが、MRIではいかがでしょうか?以前、「いれずみ」等を入れている人などは症状が出ると耳にしたことがあるのですが、ペースメーカー、人工内耳、磁石式入れ歯以外にあれば、お願いします。
A アイメイクやいれずみの方で、コバルトや鉄などの色素を使っていると磁石に反応する場合があるとされています。
Q MRI、心臓の方はよく分かりましたが、肺の方はどちらがよろしいでしょう?現在、間質性肺炎の疑いでCTを定期的に撮っています。
A 間質性肺炎の場合はCTのほうが現段階ではいいと思います。ただし、間質性肺炎でも病気の種類や合併症によってはMRIが有効な場合もありますので、主治医にご相談ください。
Q 先日テレビで、日本は世界一CTとMRIの機械を保有している国であると言っていましたが、身近な症状(膝痛、腰痛)の科学的診断には利用されていないように思いますが、どう思われますか?
A 現在、すでに腰椎椎間板ヘルニアや膝内障などの疾患にたいして、広くMRI検査が行われています。ただ、ひとつお断りしておきたいのは、痛みのメカニズムは非常に複雑で、画像で異常があるということと、痛みの程度は必ずしも一致しません。(たとえば、今日は学校に行きたくないなと思うとおなかが痛くなるような場合には、心理学的なカウンセリングまで含めた、より総合的な診断治療が必要です。)
Q 総合病院ではCTもMRIも設置していると思いますが、クリニックではCTはあってもMRIまでできるところは少ないと思います。手技、コスト、スペースなどで、MRIを置けない理由があるのでしょうか?
A 脳外科、整形外科のクリニックでは近年、MRIのみ設置している施設も増えているようです。
Q MRIはステントを入れていると血管が見えない、とのことですが、ステントの箇所だけ見えないのか、それともステントのため他の部分も見えなくなるのか、どちらでしょうか?(私は2つステントを入れています。)
A ステントの部分だけが見えなくなります。

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