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呼吸器内科 池田医長が監修した、肺がん患者会発案の『ドライバー遺伝子検査実態調査』の結果が、国際医学雑誌に掲載されました

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呼吸器内科 池田医長が監修した、肺がん患者会発案の『ドライバー遺伝子検査実態調査』の結果が、国際医学雑誌に掲載されました

呼吸器内科池田医長が監修した、肺がん患者会発案の『ドライバー遺伝子検査実態調査』の結果が、国際医学雑誌に掲載されました

近年、非小細胞肺がんの原因となる『ドライバー遺伝子変異』が複数存在することが明らかになり、それらに対応する『分子標的薬』の開発が日進月歩で進んでいます。そのため、進行期の非小細胞肺がん患者さんに対しては、治療開始前にドライバー遺伝子変異を網羅的に調べる『マルチ遺伝子検査』を行うのが一般的です。しかし、過去の報告では遺伝子検査の実施率が依然として低い可能性が示唆されており、有効な標的治療薬が検査の未実施ゆえに届けられていない患者さんが多くいるのではないか…という懸念がありました。

 そういった背景のもと、肺がん患者会・ワンステップ代表の長谷川一男さんが発案し、肺がんの支援団体・アライアンス・フォー・ラング・キャンサーと、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン社が共同で本研究を実施しました。当センター呼吸器内科の池田医長は、医学監修および論文執筆者の立場で関わりました。
 本研究の結果、2021年後半以降は、マルチ遺伝子検査を実施された患者の割合が劇的に増加しており、検査された遺伝子数は病院カテゴリーや地域で差はほとんど認めないことがわかりました。とはいえ、検査が十分に実施されていないケースも依然として多いため、一層の実施率改善のための工夫と啓発が必要と考えられました。

 この研究結果をまとめた論文は、癌に関連する研究を扱う国際医学雑誌である『Cancer Medicine』誌に掲載されました。患者さん主導でこのような研究が行われ、国際誌に論文が掲載されることは、本邦では画期的なことであり、今後も研究の継続と、より詳細な検討が予定されています。

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