極楽寺
日本各地にある「極楽寺」。鎌倉にある極楽寺は、元(モンゴル帝国)が日本に襲来したときに、幕府・朝廷の命を受け異国退散を祈禱した真言律宗の寺で、1259(正元元)年、第2代執権北条義時の三男北条重時が創建し、後に忍性が開山として迎えられました。
1425(応永32)年の火災や1433(永享5)年の地震のためにほとんどが崩れ落ちて衰微し、今では後に再建された山門(写真左上)や本堂が残っているだけになりましたが、かつては広い敷地を持ち、病院施設もありました。今でも境内に、病気にかかった人たちの薬を作ったといわれる石の薬鉢(写真右上)が置いてあります。
極楽寺は江ノ島電鉄「極楽寺駅」のすぐそばにあります。この駅はテレビドラマの撮影に使われたりしたためか、日本人観光客が多い印象です。また江ノ電で唯一のトンネルもすぐ横にあることから、ちょっとした撮影スポットになっていました。
日々記録的猛暑日を更新しておりますが、熱中症対策を徹底しながら夏を楽しめるといいですね。
