地域医療支援病院
地域医療支援病院
神奈川県立循環器呼吸器病センターは、平成20年9月24日付で、神奈川県知事から医療法に基づく「地域医療支援病院」の承認を受けました。
「地域医療支援病院」とは、かかりつけ医等との適切な役割分担と連携を図り、地域医療全体の充実を図ることを目的とした制度で、「地域医療支援病院」としての能力を備え、設備や診療機能に一定の要件を満たした地域医療の中核となる病院が承認されます。
当センターは、これまで、地域の医療機関(かかりつけ医)からの紹介患者様をより多く受け入れ、ご病状が安定した後は、かかりつけ医で診察していただくなど、地域の医療機関との連携強化に努めてまいりました。
今後とも、県民の皆様のかかりつけ医等を支援するとともに当センターとの相互協力体制のもと、県民の皆様にとってより安心できる心のこもった医療の提供になお一層努めてまいります。
地域医療支援病院
地域医療支援病院では、次のような役割を求められています。
- 紹介患者に対する医療の提供
- 施設・設備などの共同利用の実施
- 救急医療の提供
- 地域の医療従事者に対する研修の実施
地域医療支援病院の承認要件(主なもの)
- 紹介患者に対して医療を提供する体制が整備されていること(次のいずれかであること)
- 紹介率80%以上
- 紹介率65%以上、かつ逆紹介率40%以上
- 紹介率50%以上、かつ逆紹介率70%以上
- 病院の建物、設備、機器等を地域の医師等が利用できる体制が整備されていること
- 救急医療を提供する能力を有すること(24時間体制)
- 地域の医療従事者の資質向上のための研修を実施すること
- 200床以上の病床を有すること
かかりつけ医との連携
当センターは循環器と呼吸器疾患の専門病院として、入院患者さんの診療、緊急を要する医療、専門領域の診療、「かかりつけ医」 からの紹介患者さんの受入を行っています。
病状の安定した外来通院の患者さんは「かかりつけ医」を受診し、必要に応じて「かかりつけ医」からの紹介で当センターを受診する、病診・病病連携を推進しています。
地域医療の機能分担と連携
かかりつけ医を持ちましょう
- 高度な検査や入院治療が必要になった場合、当センターへ紹介。
- 症状が安定した患者さんは、紹介元のかかりつけ医に紹介します。
登録医療機関のご紹介
当センターは、患者さんが安心して適切な医療を受けることができるよう、地域の医療機関(以下「かかりつけ医」といいます
以下のリンクより、株式会社「メディグル」が運用する「かかりつけ医検索」に移動します。
当センターの取り組み
地域医療の第一線を担っていただいている「かかりつけ医」との連携を更に充実させるため、次の取り組みを行っています。
- 登録医制度の拡充
外来・入院患者診療への参加や高度医療機器の共同利用、研修施設の利用などを推進するため、登録医制度に参加していただいている「かかりつけ医」との意見交換を行うとともに、登録医の一層の拡大を図っています。
- 地域連携クリニカルパス
一貫した医療方針の確立と、地域の医療機関の機能分化と役割分担を推進するため、地域連携クリニカルパスの検討を行っております。
- 症例検討会等の実施
「かかりつけ医」との連携を強化するため、定期的に広報を行うとともに、地域の医療従事者を対象とした症例検討会等を開催しています。
業務報告
医療法第12条の2の規定に基づき、地域医療支援病院の業務に関する報告書を毎年10月5日までに横浜市長に提出することとなっており、横浜市ではこれを公表することとなっています。