診療科のご案内 -呼吸器内科-

平成27年度診療実績

間質性肺炎

 平成27年秋に間質性肺炎センターを開設し、専門外来枠を3倍に増やしました。これにより、多くの患者さんに均一で高度なチーム医療を届けられるようになっています。当センターでは間質性肺炎の診断・治療の経験が豊富ですが、その診断や病型分類は診察だけでは困難なことが多く、経気管支肺生検・肺胞洗浄検査・胸腔鏡下肺生検などが必要です。当センターでは呼吸器外科での肺生検も全国有数の経験を有し、間質性肺炎による入院数も全国一です。ここ数年間間質性肺炎の新患患者数は増加の一途をたどっており、平成27年度は新しく412名の患者さんが受診されました。
 また、新しい薬剤の臨床試験にも多く中心的立場として参加しているだけでなく、厚生労働省科学研究費補助金・難治性疾患克服研究事業などの研究にも積極的に参加し、本邦での間質性肺炎診療の進歩に貢献しています。

肺がん
  • 平成27年度に抗がん剤治療を行った患者さんは110人で、外科や放射線科とも協力して診断から治療まで集学的に対応しています。
  • 免疫チェックポイント療法についても、27年12月の保険収載後早期より導入しています。
    多施設共同試験では免疫チェックポイント療法に関連する治験も複数対応が可能です。
  • 緩和治療が治療の中心になった方にも、地域の先生方と連携をしながら、患者さんやその家族に合わせて安心して診療にあたれるよう努力しています。
気管支喘息
  • 気管支喘息はその疾患の成り立ちに気管・気管支内のアレルギー性気道炎症が深く関わっており、治療はこの炎症を抑えるための吸入ステロイドを中心に、気管拡張薬・抗アレルギー薬(抗ロイコトリエン薬)・生物学的製剤(ゾレア・ヌーカラ等)を患者さんの状態に応じて適宜組み合わせて使用しています。
  • 患者さんの自己管理のために、喘息治療管理として自宅で行うピークフローメーターを患者さんに配布しています。平成27年度に算定を行った患者さんは、新規・継続を含め287名でした。
  • 重症喘息に対する新しい治療法である、気管支サーモプラスティ療法を開始しました。
  • 喘息教室:患者さんの疾患に対する理解を深め、治療の質を向上させることを目的に、喘息教室を定期的に開催しています。
COPD

 COPDは、気管支の炎症や肺の弾性低下によって慢性的に気流閉塞が起こる疾患で、原因のほとんどが喫煙です。当センターでは、呼吸機能検査やCTで早期にCOPDを発見し、禁煙外来を始めとした禁煙指導を行い、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種も推奨し増悪の予防に力を入れています。
 中等度以上の患者さんには長期的な薬物療法、呼吸リハビリテーション、重症患者さんには在宅酸素療法(HOT)や非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の導入を積極的に行っています。また、新規薬剤の臨床試験にも積極的に参加しています。平成27年度は132名の新規COPD患者さんが受診されました。
 患者さんの疾患に対する理解を深め、治療の質を向上させることを目的に、COPD教室を定期的に開催しています。

睡眠時無呼吸症候群

 当センターでは、問診・夜間酸素飽和度測定・簡易型呼吸検査を外来で行い、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングをしています。また、同疾患が疑われる方には、終夜ポリソムノグラフィ(PSG)検査を1泊2日の入院で行っています。平成27年度は簡易型無呼吸検査を104件、PSG検査を78件施行しました。

肺炎などの急性感染症

 肺炎の最も主要な原因菌である肺炎球菌は、近年抗菌薬の効きにくいペニシリン耐性肺炎球菌が増加しています。当センターでは2種類の肺炎球菌ワクチン接種を使い分けて行っており、平成27年度はニューモバックスを308名に、プレベナーを17名に接種しました。インフルエンザワクチンは、同年度956名に接種しました。また、新規の抗生剤臨床試験にも積極的に参加しております。

非結核性抗酸菌症

 非結核性抗酸菌症は、肺MAC症(Mycobacterium avium complex症)を最多として様々な菌により起こる慢性の感染症ですが、近年著しい勢いで増加しています。平成27年度の新規患者数は142名でした。当センターでは、標準的な多剤併用治療を柱に、栄養指導など非薬物療法なども含めて、長期間に及ぶ治療期間の支援・指導を行っています。

結核

 平成27年度新規結核入院患者数は183名でした。排菌がなく感染する危険のない外来治療可能な患者さんも含めると、新規患者数は231名でした。全国的には結核は減少傾向にありますが、県内で結核病棟を有する病院が減っている中、社会的にも当センターの結核病棟の必要性はさらに高くなっています。
 結核は、耐性菌を発生させないために長期に1日も忘れず服薬を続ける必要があることから、病棟に入院した患者さんが退院するときには、必ずDOTS(直接服薬確認療法)支援者を確定してから退院しています。家族の支援がない患者さんや服薬が確実にできない外来患者さんのために、地域の保健師や行政担当者と毎月DOTS会議を開いて、長期の服薬支援を行っています。

禁煙外来

 平成27年度は26名が新規に禁煙外来を受診し、うち23名が終了時での禁煙に成功しています。平成28年4月の診療報酬改定により、34歳以下の若い方からの保険適用が緩和され、若いうちに禁煙を援助する体制ができました。

呼吸リハビリテーション
  • 呼吸機能訓練室では、主に外来患者さんを対象とした呼吸リハビリテーションを行っています。週1-2回訓練室に通い、呼吸筋ストレッチ、呼吸運動、筋力トレーニング、エルゴメータやトレッドミルを使った有酸素運動などを行います。
  • 病棟では、入院患者さんを対象に、ADL(日常生活動作)向上や排痰補助などのリハビリを行っています。
  • 当院のリハビリの特色である包括的呼吸リハビリテーション入院は、慢性呼吸器疾患患者さんを対象とし、毎日行うべきリハビリ運動や毎日摂取すべきエネルギーの学習、薬剤指導、病気の勉強などを包括した1週間~10日程度の入院プログラムで、平成27年は50名の患者さんに行いました。

診療受付時間

8:30~11:00(平日)

※曜日により診療科が異なります。

外来診療担当表

休診日

土・日・祝日・年末年始

病棟面会時間

13:00~20:00(平日)
11:00~20:00(土日祝)

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