COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?
COPDとは、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の略で末梢気道病変と気腫性病変が複合的に関与して起こります。
両者は病因が異なりますが、いずれも気管支が閉塞することによリ、息切れや血液中の酸素を低下させたりして病態の悪化を招きます。一般的に、気管支の閉塞は少しずつ進行していきますが、中には、一過性の気道収縮をきたして発作性に呼吸困難が生じる場合があります(COPDの増悪)。
COPDの原因のほとんどが喫煙です。日本全国で22万人以上の人が治療を受けていますが、これは氷山の一角で、推定患者数は500万人以上といわれています。
COPDの3大症状
- 労作時(体を動かしたとき)の呼吸困難
- 慢性の咳
- 喀痰
診断
診断には、肺機能検査(スパイロメトリーによる検査)が欠かせませんが、息切れ、咳、痰があってもなかなか肺機能検査を受ける機会は多くありません。当センターでは、多数のCOPD患者さんが通院されていますが、すぐに、肺機能検査を行い気管支の閉塞の度合いを判定してCOPDの診断を行うことが可能です。今、あなたが咳、痰、息切れで悩んでいるのであれば、ぜひ、当センターを受診してください。
治療
当センターでは、薬物療法、禁煙指導、呼吸リハビリテーション、在宅酸素療法、非侵襲的陽圧換気療法、気管支鏡による気管支バルブ治療などを行っています。