糖尿病
糖尿病とは?
糖尿病とは「インスリン作用の不足のためにブドウ糖が有効に使われず、長い間血糖値が普通より高くなっている状態」と定義されます。
血糖値が高い状態が続くと全身の血管が傷んで様々な合併症がおこります。
糖尿病の症状
血糖値が高くなると、のどの渇き、水分をたくさん飲む、おしっこがたくさん出る、体重が減る、疲れやすいなどの症状が出ます。ただし、これらの症状はかなりの高血糖が続かないと出現しないため、自覚症状が何もない患者さんがほとんどです。
そのため、糖尿病に気付かずに長期間放置したり、途中で治療をやめられる患者さんも残念ながらいらっしゃいます。しかし、軽い糖尿病でも適切に治療せずに放置すると様々な合併症が進行します。詳しくは合併症の説明を参考にしてください。
糖尿病の合併症
糖尿病の合併症には、年単位で進行する慢性合併症と、急激に悪化する急性合併症があります。
急性期合併症には、感染症や脱水症、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群などが挙げられます。慢性期合併症には、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの細小血管障害や、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞・脳出血、末梢動脈疾患(足の動脈硬化症)などの大血管障害が挙げられます。その他にも、糖尿病は歯周病や認知症、癌との関連も指摘されており、良好な血糖コントロールを維持する事が非常に重要です。
治療
食事療法、運動療法、薬物療法が糖尿病治療の3本柱と言われています。具体的な治療内容は患者さんごとに異なりますが、当院では、医師・看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師(日本糖尿病療養指導士の資格保有者も在籍)で構成する糖尿病サポートチームによる多職種連携を行っており、患者さんの日常生活に寄り添った糖尿病ケアを目指して取り組んでいます。
ご不明な点がございましたら、お気軽に当科までご相談ください。