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肺炎

肺炎とは?

 肺炎とは、さまざまな病原微生物(細菌・ウイルスなど)の感染によって肺に炎症が起こった状態のことです。一般的には、体力が落ちているときや高齢になって免疫力が弱くなってくると、かかりやすくなると言われています。
 肺炎の原因となる細菌やウイルスは、呼吸をするときに鼻や口から身体の中に侵入しますが、全ての人が肺炎になるのではなく、肺に侵入した細菌の感染力が人の免疫力を上回った場合に発症します。
 死因順位は最近約30年間、がん、心疾患、脳血管疾患に次いで第4位となっており、厚生労働省の平成20年人口動態統計によると、年間約11万5千人が肺炎により死亡しています。

重症肺炎のX線写真 重症肺炎のCT画像
重症肺炎のX線写真 重症肺炎のCT画像
症状

 肺炎の主な症状はせき、発熱、悪寒、胸痛、喀痰、呼吸困難などですが、高齢者では食欲不振や元気がないなどの症状のみが前面に出る場合あるので注意が必要です。

治療

 原則として外来にて飲み薬の抗菌薬で治療しますが、脱水症状を伴うなどの重症の場合は、入院して抗菌薬の点滴で治療を行います。また、65歳以上の高齢者で通院が困難な場合にも、入院して治療することになります。
 一般的には、病原菌に対して適切な抗菌薬での治療が行われれば、1~2週間で胸部X線像の浸潤影は消失して治癒しますが、肺や心臓の疾患がある人や高齢者、また複数の菌に感染している人などは症状が重くなることもあります。
 当センターには、感染症専門医、抗菌薬臨床試験指導者、インフェクションコントロールドクターが多数勤務しています。肺炎の原因菌にあった適切な抗菌薬を使用しますが、必要に応じて新しい抗菌薬を使用することも可能です。

 診療実績は、呼吸器内科をご覧ください。

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