「特発性肺線維症(案件番号KCRC-24-0028)」(呼吸器内科)
臨床研究の名称 | 特発性肺線維症における正常肺領域と三尖弁逆流速度による予後評価と血中エクソソーム解析 |
---|---|
研究責任者の所属・氏名 | 呼吸器内科 医長 北村 英也 |
研究の概要 | 【目的】 特発性肺線維症は間質性肺炎の中でも経過の悪い病気として知られています。進行例では肺移植の対象となる方もおり、急速に進行する方では移植が間に合わず亡くなってしまわれる方もいます。どの様な方が急速に進行しうるのかというバイオマーカーについてはまだ確定的なものがなく、探索が進められている段階です。近年の研究で、細胞間コミュニケーションに関与するとされているエクソソーム(細胞から放出される顆粒状の細胞外小胞体で、内部に核酸やタンパクを含む)を解析することで、特発性肺線維症の経過を知るためのバイオマーカーの発見につながる可能性が報告されました。そのため、本研究では先行研究「新薬創出を加速する人工知能の開発(KCRC-19-0015)」で得られた血液中のエクソソーム解析結果を用いて、CT画像や心臓超音波検査など直接的な身体的負担が比較的少ない検査で急速に進行しうる方を予測できないか、その方々が共通したタンパク質を血液中に持っていないかについて明らかにすることを目的とします。 【対象患者】 間質性肺炎または間質性肺炎の疑いと診断され、2019年10月から2022年1月の間に「新薬創出を加速する人工知能の開発(KCRC-19-0015)」への参加について文書にて同意された方のうち、特発性肺線維症と診断された患者さん 【方法】 上記の方を対象に下記情報を収集し検討します。 【使用する情報】 上記の同意された先行研究にて収集及び解析した情報 患者背景(年齢、性別、身長、体重、自覚症状、喫煙歴など)、診療時の記録(自他覚症状、治療薬の種類、血圧、心拍数、SpO2など)、検査結果(CT画像・X線画像及び所見、血液検査、呼吸機能検査、心電図、心エコーなど)、病理組織データ及び所見、血中エクソソーム解析結果など 【使用の開始予定日】 2024年11月使用開始予定 |
問い合わせ先 ※ | 呼吸器内科 医師 藤本 一志、 医長 北村 英也 〒236-0051 横浜市金沢区富岡東6-16-1 神奈川県立循環器呼吸器病センター 電話番号 045-701-9581 (代表) |
2024年10月作成
- 研究に試料・情報を提供したくない場合はお申し出ください。お申し出いただいても不利益を生じることはありません。上記の問い合わせ先までご連絡いただけましたら、その方の試料・情報は本研究に利用しないようにいたします。
- 問い合わせ先の担当者が不在の場合は、臨床研究室にお問い合わせください。