栄養管理科| 神奈川県立循環器呼吸器病センター

概要
業務実績

部門紹介

栄養管理科のご案内

入院中の食事は治療の一環であり、安全でおいしい食事の提供を通じて個々の病態・症状に応じた栄養管理を実施しています。入院時に管理栄養士がベッドサイドを訪問し、栄養状態のスクリーニングを行い、栄養管理計画書を作成しています。食欲不振や栄養状態の低下がみられる患者さんに対しては、個別に相談に応じています。また、循環器と呼吸器の専門病院として、入院・外来の患者さんに対し、栄養相談を実施しています。患者さんそれぞれの食習慣や環境に配慮した食事内容の提案を行い、患者さんのQOLの向上に努めています。

業務紹介

栄養食事指導（栄養相談）

医師の指示のもと、次のような栄養相談をしています。（※予約制）

狭心症
心不全
糖尿病
高血圧症
低栄養
摂食・嚥下障害

心筋梗塞
心臓弁膜症
脂質異常症
肥満症（BMI30以上）
がん
その他

個別相談 9：00～12：00、13：00～16：00（受付は終了時間の30分前）

集団指導（糖尿病教室、他）

栄養サポートチーム（NST）

低栄養のリスクの高い患者さんに対して、医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、検査技師で構成される栄養サポートチームが栄養状態の改善に取り組んでいます。
NST介入依頼によりカンファレンス・回診を行い、栄養評価や栄養管理についての提案を行うほか、栄養管理に関する院内勉強会を開いています。

その他のチーム医療

病院内での多職種によるチーム医療（褥瘡予防対策、認知症ケア、緩和ケア、呼吸リハビリ、心臓リハビリ、糖尿病サポート等）と連携し、カンファレンスや回診等に参加して情報交換を行い、患者さんのより良い治療を支えるための提案などを行っています。

臨地実習受け入れについて

管理栄養士養成施設からの実習生を受け入れています。
臨床における実務をカリキュラムに基づき実施しています。

入院中の食事について

入院中は医師の指示に基づき、個々の患者さんの病状に対応した食事を治療の目的を持って提供しています。エネルギー・食塩・たんぱく質・脂質などの量をそれぞれの病態に応じて調整した食種に設定し提供しています。
特別な制限のない一般食においても、生活習慣病予防の観点から食塩量に配慮し、また不足しがち食物繊維を多く取り入れた食事づくりを心掛けています。入院中の食事を退院後の食生活の参考にして頂き、ご家族ぐるみで健康を保持・増進されることを願っています。

食事提供時間

朝食 7時30分
昼食 12時
夕食 18時

食事の内容

一般食
常食、全粥食、軟菜食、分粥食、きざみ食、ソフト食、流動食など
特別治療食
心臓病食、糖尿病食、腎臓病食、肝臓病食、潰瘍食など

患者さんの病状や食べる機能にあわせて、食形態の調整（おにぎり、一口大切り、きざみ食、ソフト食など）、量の調整（ハーフ食など）、栄養補助食品の利用など個別に対応しています。

おにぎり

きざみ食

ソフト食

ハーフ食

選択食の実施（一部対象外あり）

入院中の楽しみの一つとして、選択食を実施しています。

朝食は米飯食・パン食のどちらかをお選びいただけます。

朝食（米飯）例

朝食（パン）例

昼食は週3～4回、2種類からお選びいただけます。

昼食（肉）例

昼食（魚）例

行事食の実施

季節に合わせた行事食などを盛り込んで、患者さんに喜んでいただける食事作りをしています。

5月看護の日

7月七夕

12月クリスマス

1月お正月

その他

給食管理に関しては業務委託をしており、病院管理栄養士の指導のもと、献立作成・調理・ベッドサイドの配膳を行っています。配膳には温冷配膳車を使用し、適温でお届けできるよう配慮しています。

配膳前のチェック

ベッドサイドへの配膳

スタッフ紹介

管理栄養士	常勤3名、非常勤3名
委託職員	約27名

認定資格等

NST専門療法士、日本糖尿病療養指導士、循環器病予防療養指導士

所属学会

日本栄養治療学会、日本臨床栄養学会、日本循環器病予防学会、日本病態栄養学会

2023年度業務実績

（単位：件）

栄養食事指導（個別）
入院	594
外来	2128
合計	2722