トップご来院の方へ > 間質性肺炎センター
間質性肺炎センター

 間質性肺炎は肺の間質を中心に炎症や線維化がおこる肺疾患の総称であり、疾患の種類は多彩で呼吸器疾患の中でも診断が難しいとされている難病であります。循環器呼吸器病センターは文字どおり呼吸器と循環器の疾患治療に特化した専門病院であり、平成26年度、全国DPC病院における当センターの間質性肺炎治療実績は542件で全国1位となりました。
 全国的に専門家の少ない「間質性肺炎の診療」の経験が豊富で、全国各地・海外からも治療を求める患者さんが多く来院します。
 平成27年11月より当センター内に「間質性肺炎センター」を開設し、間質性肺炎の経験豊富な医師を中心に各専門職種が連携し、チーム一丸となって患者支援に取り組んで参ります。

間質性肺炎のCT画像 肺はスポンジのように柔らかく、細かい網目状の構造をしています。そこで酸素と二酸化炭素のガス交換を行っています。
 ガス交換は肺胞壁(狭義間質)と言われるところで行われますが、そこに炎症を生じた結果、線維化をきたす状態を間質性肺炎と言います。線維化の結果、肺が硬くなり弾力が低下して、ガス交換に障害を生じ様々な症状をきたします。
間質性肺炎の症状


症状
健康診断などで発見される場合、無症状で受診される方も多いですが、一般的な症状は咳(痰があまり絡まない乾いた咳)や、動いたときに感じる呼吸困難感です。
種類
大きく分けると、原因不明のものと原因が分かっているものに分けられます。
  1. 原因不明のもの
    総称して特発性間質性肺炎と呼ばれます。いくつかの病型に分けられますが、最も頻度が高いものは特発性肺線維症と呼ばれます。
  2. 原因の明らかなもの
    関節リウマチなどの膠原病、薬剤性、職業性である塵肺、過敏性肺炎、放射線肺炎などがあります。

 間質性肺炎センターでは「間質性肺炎専門外来」を毎週月曜日・火曜日・木曜日に開設しています。間質性肺炎の経験豊富な呼吸器内科医が診察に当たっています。
 「現在・未来のすべての患者さんに最適な治療を提供する」と言う使命をもとに、多職種によるチーム医療を展開しております。
 間質性肺炎の診断として、気管支内視鏡下生検、肺胞洗浄検査、また当センターの呼吸器外科と連携して胸腔鏡下生検を積極的に行っています。また、治療に関しては従来のステロイド、免疫抑制剤に加え、抗線維化薬ピルフェニドン・ニンテダニブを導入しています。
 まだ、未知のことが多く、使用可能な薬剤も限られる病気のため、積極的に治験や臨床試験を行っています。

気管支鏡検査間質性肺炎専門外来

◆診療実績

  • 平成26年度、全国DPC病院における当センターの間質性肺炎治療実績は542件で全国1位となりました。
  • 関東近辺では特に間質性肺炎の患者さんが多く、当センターは診断・治療の経験が豊富で、セカンドオピニオンの受診も増えています。
  • 平成27年度、間質性肺炎に対する胸腔鏡下肺生検は73件です。

 初診受付時には、紹介状が必要となります。紹介状がない場合は、受診できないことがございますのでご注意ください。

なお、特に小倉医師の受診を希望される場合は、「間質性肺炎専門外来 小倉医師」と記載のある紹介状が必要となりますので、かかりつけの医療機関とご相談ください。


予約をして来院をご希望の方

◆初診予約は、地域連携室で承ります。
 ※初診予約枠は、8:45又は9:15各1名ずつとなります。
 なお、小倉医師の初診をご希望の方は、予約をせずに直接ご来院ください。

紹介状◆再診予約は、受診時に担当医とご相談ください。


予約なしで来院をご希望の方

◆「間質性肺炎専門外来」あての紹介状をお持ちの方は、外来診察日に直接ご来院ください。

◆月曜日、火曜日、木曜日の午前8時30分から午前11時までに、総合受付①番までお越しください。

◆小倉医師の受診は「間質性肺炎専門外来 小倉医師」と記載のある紹介状が必要です。
紹介状に「小倉医師」と記載がない場合は別の医師が診察をしますので予めご了承ください。

ご予約

当日お持ちいただくもの
  1. 健康保険証または後期高齢者医療保険証(コピーでなく必ず本証をお持ちください)
  2. 各種公費医療証(お持ちの方のみ)
  3. 他の医療機関からの紹介状(必ずお持ちください)
  4. おくすり手帳(お持ちの方のみ)

◆外来担当表

 
午前
(8時30分~11時)
小倉・山川 北村・奥田・池田 小倉・北村
(交代制)
午後
(予約制)
小倉・山川 北村・奥田 小倉・北村


 セカンドオピニオンは現在受診中の医療機関の主治医の診断内容や治療法に関して、間質性肺炎の専門医の意見・判断を提供させていただきます。
 セカンドオピニオンは予約制です。現在受診中の医療機関の主治医からの紹介状(診療情報提供書)や検査結果、画像診断フィルムの提供が受けられる方に限らせていただきます。
 全国から非常にたくさんの患者さんが来院され、多くの方がセカンドオピニオンを受けられています。
 詳しくはセカンドオピニオンをご覧ください。セカンドオピニオン


 慢性の呼吸器の病気は、肺に対する治療だけではなくリハビリテーション、栄養指導、服薬指導、生活支援などを行う"包括的"な入院治療が有効です。
 当センターでは呼吸器の専門病院として包括的呼吸リハビリテーション入院のプログラム(7日間・10日間)を設け、積極的に維持・回復・予防的リハビリに取り組んでいます。
 ご希望される場合、初回は外来診察(予約制)を受診していただき入院の予約をします。入院期間は患者さんによって異なりますが、7日間又は10日間です。
 地域連携室にて初回の外来診察の予約を承ります。045-701-9581(代表)

包括的呼吸リハビリテーション入院包括的呼吸リハビリテーション入院のプログラム

 在宅酸素を安全に、安心してお使いいただくため、初めて酸素を使う患者さんを対象に呼吸器専門看護外来を行っています。看護師により医師の診察前または診察後に面談を行います。

◆ 間質性肺炎外来受診日に看護師が面談します(診察前または診察後30分間)。
◆ 費用は1割負担170円、3割負担510円です。
◆ 入院中の患者さんは主治医と相談のうえ退院時に予約を入れます。
◆ 外来の患者さんでご希望の方は主治医にご相談ください。

 詳しくは外来看護科 和田・遠藤 045-701-9581(代表)看護師


 間質性肺炎センターでは全国初の「間質性肺炎地域連携クリニカルパス」を平成28年度中に開始する予定で準備を進めています。
 間質性肺炎地域連携クリニカルパスの特徴は、患者さんに充分な説明を行ない、当センターの主治医と患者さん、そのかかりつけ医が情報を共有して意見を出し合って治療方針を決定する方法を取り入れていることと、それぞれの職種ごとにタイムスケジュール(いつ・誰が・どのような支援をするか)が決められていること、また、患者さん自身も体調を記入し、自己管理できる仕組みを作っています。
 その中には多職種カンファレンスも組み込まれており、医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士など、担当する様々な専門職が定期的に集まり、それぞれの持つ情報を全員が共有して患者さんのケアプランについて話し合いを行っています。

「間質性肺炎地域連携クリニカルパス」とは?

 患者さんと地域のかかりつけ医、間質性肺炎診療を行う病院の担当医とでこれまでの検査結果や治療経過、これから受ける検査や診察の内容を共有できるように、今後の診療計画を予定表の形にしたものです。
 患者さんは2人の主治医を受診するときにこのパスを持参し、現在の診療状況のチェックをしてもらうことができます。

「間質性肺炎地域連携クリニカルパス」の目的

「間質性肺炎地域連携クリニカルパス」の目的

  1. 間質性肺炎の疾患管理を地域の医療機関などと共有する。
    (1)急性増悪の早期発見
    (2)職種、医療機関ごとの役割の明確化
    (3)2人主治医制(当センターの主治医と患者さんのかかりつけ医)になることで、通院距離や時間の短縮及び外来待ち時間が短縮され、患者満足度の向上が期待できる。
  2. 間質性肺炎の疾患管理の標準化に向けての情報を提供する。
  3. 医療情報を可視化することで、患者さんが医療者と治療目標の共有をしやすくする。
  4. 各専門職種による医療チームで支援することで患者自身でセルフマネジメントができセルフケアへつなげることができる。

「多職種カンファレンス」の目的

 院内の多職種(医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士など)で行う多職種カンファレンスを行い、必要な支援が総合的に行われるよう調整しています。
 間質性肺炎の患者さんを支える多職種との連携や、チーム医療の取り組みの一環として多職種カンファレンスを継続開催しています。
 カンファレンスでは、各回のテーマを明確にすることでカンファレンスの目的と意義を意識化すると同時に、全ての回で多職種から構成されたディスカッションと全体討論の場を設けています。


 地域に密着した活動の一環として公開医療講座に力を入れています。
 公開医療講座は地域の皆様に医療の知識を少しでも身につけていただくとともに、最新の知見を生かした医療情報の普及啓発を図り、県民の健康の維持増進に貢献するため、公開医療講座を開催しております。

平成28年度間質性肺炎/肺線維症勉強会◆ 平成28年度間質性肺炎/肺線維症勉強会
  日時:平成28年10月29日(土)13:00~16:00
  場所:横浜市南公会堂
  参加人数:345名


◎講演内容

間質性肺炎/肺線維症の診断について
呼吸器内科医長 北村 英也
呼吸器内科医長 北村 英也
間質性肺炎/肺線維症の治療について
呼吸器内科部長 小倉 髙志
呼吸器内科部長 小倉 髙志
生活に活かそう!
パルスオキシメーター
慢性呼吸器疾患看護認定看護師 和田 希
慢性呼吸器疾患看護認定看護師 和田 希
自宅で出来る!
呼吸リハビリテーション
リハビリテーション科 理学療法士 石田 恵美
リハビリテーション科 理学療法士 石田 恵美
間質性肺炎のお食事のはなし
栄養管理科長 管理栄養士
藤井 理恵薫
栄養管理科長 管理栄養士 藤井 理恵薫

 「間質性肺炎患者会」の設立に向けて準備会を開催しています。
 間質性肺炎外来の患者さんとその家族、そして医師と一緒に話し合って作る患者会を目指しています。日頃の悩みや疑問を何気なく話せる・・・そんな交流の場にしていきたいと思います。

◆ 間質性肺炎患者会準備会
  日時:平成28年10月29日(土)12:30~13:00
  場所:横浜市南公会堂
  参加人数:19名(患者12名、家族7名)

間質性肺炎患者会

PAGE TOP