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病理診断科

病理診断科Department of Pathology

ご挨拶

病理診断科は、主に患者さんから採取された細胞や組織の検査・診断を行う部門です。

当センターでは、循環器呼吸器病の専門病院である特徴として、肺がんと間質性肺炎を主体とした呼吸器疾患が多くを占めており、それぞれに精度の高い診断を行うよう尽力しています。また、結核病棟を有するため、結核や非結核性抗酸菌症、その他の炎症性肺疾患にも広く対応しています。循環器疾患においては、主にカテーテル治療の際に採取された検体や、心筋症を含む心疾患に対する心筋生検等に対応しています。

2023年度から常勤医が着任し、迅速な対応と丁寧な診断を行うことで、患者さんの診療に貢献できるよう努めています。また、昨年度に引き続き非常勤医師として、間質性肺炎や肺がんの分野でご高名な専門病理医にご勤務頂き、より精度の高い診断が可能となっています。日頃より経験豊かな臨床検査技師さんと共に、各科と密な連携をとりながら診断を行っています。

診療内容

細胞診や組織診では、患者さんから採取された検体を顕微鏡で観察できるように、いくつかの工程を経て標本を作製し、診断を行います。必要な場合には、特殊染色や免疫染色等の追加検査を行います。また、近年では肺がんの遺伝子変異検索等のバイオマーカー検査(外注)に提出が可能かどうかの判定や、適切な検体の作製に尽力しています。術中迅速診断では、手術中に良悪性の判定や病変の広がり等を確認し、執刀医に報告します。

病理解剖にも対応していますが、患者さんがお亡くなりになった際、患者さんご自身のご希望や、ご遺族の承諾があった場合に行い、原因や治療効果等を明らかにし、今後の医療に貢献するよう努めています。

これらの業務は、病理医と検査科病理検査室の臨床検査技師が協力して行っています。

また、臨床病理検討会(CPC)や症例検討会を行い、医療の質の向上に励んでいます。更に間質性肺炎等のびまん性肺疾患の場合には、呼吸器内科医、放射線科医、病理医による集学的検討(MDD)を定期的に行い、診断の精度を高め、より適切な治療を患者さんに提供できるように尽力しています。

病理診断コンサルテーション

病理診断困難症例の病理診断確定などについて、間質性肺炎などに精通する病理医のコンサルテーションを行います。

契約の流れ

検体の取扱いに万全を期すために、委託医療機関と事前に契約を取り交わさせていただいております。

  • 委託医療機関の医事課ご担当者様より当センター医事課宛にご連絡ください。
  • 契約書等を送付しますので、委託医療機関でご検討のうえ、契約を取り交わさせていただきます。

コンサルテーションの流れ

  • コンサルテーション依頼申込書(PDF)と病理標本画像CD(胸部CTなど)を間質性肺炎センター医療クラーク宛に送付してください。

    郵送は、追跡サービス付の方法(例、宅配便など)でご郵送ください(送料は依頼者がご負担ください)。
    ※標本が破損しないよう、十分注意してください。また、標本とケースあるいは標本同士の粘着が起こらないようご注意ください。

    送付書類
    • 病理標本(染色済みの標本をお願い致します)
    • 画像CD(胸部CTなど)
    • 返信用封筒(レーターパック520円)を同封して下さい
    送付先

    土曜・日曜・祝日の到着は避けてお送りください。

    〒236-0051神奈川県横浜市金沢区富岡東6-16-1
    神奈川県立循環器呼吸器病センター間質性肺炎センター医療クラーク宛
    TEL:045-701-9581(代表)

  • 診断結果は、紹介元のご担当医宛てに病理標本および画像CD、結果レポートを10~14日後を目途に請求書を同封のうえ、着払いでご郵送いたします。
  • 未染スライドの標本作成は承りませんのでご了承ください。
コンサルテーションの流れ

コンサルテーションの費用

コンサルテーションの費用は1検体につき1件分の料金となります。料金は診療報酬で定める診断料に消費税を加えた額で算出します。
1検体 8,470円(消費税込み)(組織診断)
1検体10,670円(消費税込み)(組織診断+細胞診断時)
※診療報酬改定に伴い、価格が変更になる場合があります。予めご了承ください。

依頼方法等についての問い合わせ先

詳細は、「間質性肺炎センター 医療クラーク」(TEL 045-701-9581代表)にお問い合わせください。

  • 澤住 知枝(さわずみ ともえ)

    役職 部長
    専門分野 呼吸器、一般病理
    出身大学 札幌医科大学医学部医学科
  • 武村 民子(たけむら たみこ)

    役職 非常勤医師
  • 奥寺 康司(おくでら こうじ)

    役職 非常勤医師
  • 松村 舞依(まつむら まい)

    役職 非常勤医師

医療関係者の方へ

諸先生方、スタッフの方々には、平素より大変お世話になり、誠にありがとうございます。
2023年度より病理診断科に常勤医として着任し、前年度までの横浜市立大学附属市民総合医療センター勤務の経験を活かし、迅速かつ丁寧な診断を行うように心がけております。また、非常勤医師として昨年度から引き続き、間質性肺炎でご高名な武村民子先生、肺がんがご専門の奥寺康司先生、松村舞依先生にご勤務頂き、専門性の高い診断が可能となっております。また、結核等の感染症や炎症性疾患等にも広く対応しています。循環器疾患についても専門病院の特性を活かし、適宜対応しています。
具体的には、通常の肺がんの診断はもとより、特殊な組織像をとりうる間質性肺炎合併肺がんの診断も得意としています。また、近年増加傾向の間質性肺疾患に関しては、呼吸器内科医、放射線科医、病理医での多職種による検討(MDD)を定期的に行い、診断の精度を高め、より適切な治療を患者さんに提供できるように尽力しています。今後も患者さんの診療に貢献できるように、精度の高い診断を迅速に行うように努めたいと思っております。何卒よろしくお願い申し上げます。