診療科のご案内 -呼吸器外科-

呼吸器外科のご案内

体に負担の少ない胸腔鏡下手術に力を入れています!

 呼吸器外科は、肺や気管支、縦隔(胸の真ん中の心臓と大血管以外の部分)の疾患の手術治療を担当します。当センターでは、呼吸器疾患(とりわけ肺がん)の治療において、「早期発見」と同時に、「低侵襲(患者さんの体への負担がより少ない)手術」を特に心がけています。その最大の武器が胸腔鏡です。
 当科の特徴は、胸腔鏡下手術を呼吸器外科手術の大半に導入し、実績をあげていることです。合併症の少ない、安全でQOLの良好な、丁寧な外科治療を実践してきたと自負しております。外科医をめぐる社会環境は厳しいものがありますが、今後とも患者さん側に立った高いレベルの医療を提供すべく努力していく所存です。

胸腔鏡下手術の場面 呼吸器外科部長兼副院長 田尻医師は、現在までに3000例以上の胸腔鏡下手術を経験し、そのうち原発性肺がんに対する胸腔鏡下肺葉(区域)切除を1,000例以上施行しております。うち80%以上の方に完全内視鏡下に手術を行い、20%弱の方では安全のために傷を少し拡げ小開胸を作成し、直視法も併用して手術を行いました。1%程の患者さんは開胸に移行しましたが、いずれの方も術後経過は良好で元気に退院されました。
 平成23年より、新しい試みとして、気胸に対する胸腔鏡下肺部分切除術に、直径3㎜のスコープを使用した「1 port+2 punctures法」を導入しました。この方法の適応は、現在のところ若年者の自然気胸の初回手術のように癒着やブラの比較的少ない症例に限定しています。手術の傷は1㎝程度の傷が1ヵ所と3㎜程度の傷が2カ所だけで、「1 port+2 punctures法」で施行しております。外見的に優れているだけでなく、手術後の痛みが少ないのが特長です。従来、多用された硬膜外麻酔を行なわなくても、肋間神経ブロックだけで殆どの場合対応出来ます。術後、手術の傷はかなり目立たなくなり、3mmの傷はほぼ消失し、1cmの傷がわずかに残ります。従来法と同様に気胸の再発予防のために肺切除部の胸膜被覆法も行なっているので、術後再発率は従来法と同等です。

細径胸腔鏡下手術の術創 また、平成24年よりこの直径3㎜のスコープを使用した細径胸腔鏡下手術を、縦隔腫瘍、原発性肺癌にも症例を選択しながら導入しており、小さな傷と少ない痛みで高い評価をいただいております。
 もちろん、内容的にも従来の胸腔鏡下手術と同等の水準を維持しております。胸腔鏡下手術は、傷が小さい、痛みが少ない、早く回復する、合併症が少ないなどメリットが多いのですが、一方、熟練した技術を必要とし、確率は低いのですが開胸術と同様に重篤な手術合併症も起こり得ます。
 今後も安全且つ確実な手術を心がけて参りたいと思っております。

もちろん開胸術なども行っています

 もちろん、開胸術も適応を判断して幅広く行っております。進行肺がんに対する人工心肺など体外循環を用いた拡大手術、結核関連慢性膿胸に対する根治術、悪性中皮腫に対する胸膜肺全切除術の他に、気管・気管支狭窄に対するレーザー焼灼・ステント留置なども行っております。

主な対象疾患

 当科の主な対象疾患は、肺悪性腫瘍(肺がん、転移性肺腫瘍など)、自然気胸、縦隔腫瘍(胸腺腫瘍、神経原性腫瘍など)、炎症性疾患(中葉症候群、気管支拡張症、肺分画症等)、胸部感染症(膿胸、肺化膿症、肺真菌症、肺結核症等)、肺良性腫瘍、胸壁腫瘍(悪性中皮腫など)、手掌足蹠多汗症、肺気腫、気管疾患、胸部外傷などの外科治療です。最近は肺がん症例の増加が目立ちます。
 もちろん、肺がん以外の疾患にも力を入れており、再発が多いと言われる自然気胸に対する胸腔鏡下手術において、再発予防の術式を開発し実績を挙げています。
 また、良性の胸腺腫瘍に対しても、腫瘍が小さい場合は、通常の胸骨正中切開(前胸部の真ん中を胸骨とともに縦に切る方法)ではなく、胸腔鏡を用いてみぞおちと側胸部の小さな傷だけで手術を行う方法で好評を得ています。これまでの成果は、日本呼吸器外科学会、日本内視鏡外科学会、日本胸部外科学会、日本肺がん学会等国内の学会や海外の学会等や論文に発表しております。

診療日について

 外来日は毎週月曜と木曜ですが、手術を優先させているため、新患の方は木曜日だけに制限させていただいております。また、新患の方はなるべく紹介状をご持参していただき、予約して下さるようお願いいたします(初診紹介予約について)。
 再来は原則的に予約制です。また、外来日以外の日は、スタッフ全員で手術を行っていることが多いのですが、急患の方には可能な限り対応いたします。

今後の展望

今後の展望 開設以来、地域の皆さまのご支援のおかげをもちまして順調に発展することができました。今後の方向性として、地域の中での肺がんの克服を重要な課題と考え、地域医療の中で肺がんの早期発見と早期治療に貢献できるよう模索し努力していく所存です。

診療受付時間

8:30~11:00(平日)

※曜日により診療科が異なります。

外来診療担当表

休診日

土・日・祝日・年末年始

病棟面会時間

13:00~20:00(平日)
11:00~20:00(土日祝)

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