ご来院の方へ

検査科のご案内

 病院を受診されると様々な検査を受けられると思います。
 検査科で行っている検査は大きく2つに分けることができます。

  1. 生体検査
    心電図、超音波、肺機能検査などの、直接生体を対象とする検査
  2. 検体検査
    血液や尿、喀痰、採取組織等の生体から採取された材料を対象とする検査

 検査結果から病気の診断や原因調査、治療効果判定などが行われます。

 検査科では、患者さんに安心して検査を受けて頂けるよう、また、正確かつ迅速な検査を常に心がけています。外来では、診察前検査(採血・採尿・心電図・肺機能)を迅速におこない、検査結果に基づいた診療が実施され、患者さんに検査結果をお知らせします。また、夜間や休日を含めた24時間の検査体制を整えています。

 検査科は4つの検査室で構成し、それぞれ専門的な検査を実施しています。また、平成24年4月より外来採血室を担当しています。検査の詳細は別途、それぞれの項を参照ください。

検査科の検査について

生理検査

生理検査 生理検査では、患者さんと直接接しながら検査を行います。循環器と呼吸器の専門病院として、充実した検査に取り組んでいます。当院で行っている検査を紹介します。

1. 心臓の機能検査

心電図

心電図 一般の心電図の他に、24時間心電図を記録するホルター心電図・レートポテンシャル心電図・運動負荷心電図・発作時に自分で記録をとる小型の携帯型発作時心電図・ベルトコンベアの上を歩いて心電図を記録するトレッドミル運動負荷心電図等があります。

超音波(エコー)検査

超音波(エコー)検査 超音波(人の耳では聞くことのできない高周波の音)を使い、検査対象とする臓器を画像化します。
 超音波検査の良いところは非侵襲的な検査で放射線も使用しません。胎児の発育過程を見ることにも使用される身体に優しい検査です。

心臓エコー検査
心臓の壁の厚さや動き、大きさ、弁膜症の有無、それらの重症度の評価、心臓機能の定量評価等に使用されます。
頸動脈エコー検査
頸動脈の壁の厚さを計測することで動脈硬化の程度をみることが出来ます。
末梢血管エコー検査
≪動脈≫ 少し歩くと足が痛くなる閉塞性動脈硬化症(ASO)等が対象になります。
≪静脈≫ エコノミー症候群等を引き起こす深部静脈血栓症や、静脈瘤(足の表面の血栓がコブ状に浮き出る病気)の検査目的で行われます。
腎動脈エコー検査
腎動脈の狭窄の有無を調べる検査です。
重症高血圧、難治性高血圧、原因不明の鬱血性心不全等のなかには、腎動脈狭窄症が原因で引き起こされていることがあります。
腹部エコー検査
肝臓、腎臓、胆嚢、膵臓、脾臓など、お腹の中のほとんどの臓器を対象として検査します。当センターでは腹部大動脈瘤などの腹腔内血管の評価が中心となります。

その他の検査

 動脈硬化や血管の狭窄の程度がわかる血圧脈波検査・24時間 30分毎に自動的に血圧を記録する24時間血圧測定もあります。

2. 肺と呼吸の機能検査

 呼吸器専門病院ということで、他の病院では行われない多くの検査を実施しています。
 健康診断などでも行われる肺活量・フローボリュームの他に、機能的残気量・肺拡散能・クロージングボリュームが計測できます。呼気中の一酸化窒素の量を測定するNO測定は、全国に先駆けて2005年から行っています。胸郭内気量や気道抵抗はボディボックスという透明なボックス内で測定します。2009年に呼吸抵抗を測定する機器も導入し検査を開始しています。
 薬剤を吸入して気道過敏性をみるアストグラフは呼吸器内科の医師が検査を行います。気管支拡張剤を吸入して前後のフローボリュームを比較する可逆性試験も行います。

総合肺機能測定システム NOガス測定システム
総合肺機能測定システム NOガス測定システム

3. 睡眠時無呼吸の検査

 入院(1泊又は2泊)して頂いて検査する睡眠ポリグラフ検査の他、自宅で寝る前にご自分で測定器を装着して頂く携帯用睡眠ポリグラフや、指に測定器をつけて心拍と血液の酸素飽和度を測定する終夜経皮的酸素飽和度検査があります。
 自宅でCPAP(持続的気道陽圧法)を使っている方の使用記録をグラフに書きだすコンプライアンスチェックも行っています。

4. その他の検査

あ 体表温度の変化をカラ―画像で表示するサーモグラフィー検査、体脂肪や筋肉の量がわかる体液測定、万歩計のような器械をつけて測定する生活習慣記録などがあります。

病理検査

 当センターで行われる病理組織検査・細胞診検査は、その大半が呼吸器疾患の検体です。

1. 病理組織検査

 手術や気管支鏡で得られた組織を標本にして、病理医が顕微鏡で観察します。良性・悪性の鑑別や程度などを診断します。

術中迅速診断

迅速診断のための凍結切片作製中 手術中に摘出された病変の一部から標本を作り病理医が顕微鏡で観察します。良性か悪性か、病変が十分に取りきれたかなどを診断し、この結果により手術の方針が決定されます。

2. 細胞診検査

鏡検中 喀痰や胸水などから採取された細胞を標本にして、細胞検査士と病理医とで検査します。がん細胞を探し出すのが主な目的ですが、その他にも依頼に応じて喀痰好酸球数や標本中の病原体(真菌等)の有無も特殊染色を施して検査しています。

3. 病理解剖

 不幸にしてお亡くなりになられた場合、ご遺族の承諾を得て行われます。
 病変の状態、治療の効果などを検討し今後の医療に役立てます。

4. 石綿(アスベスト)小体計測

アスベスト小体 石綿暴露レベルの評価を目的として、肺組織や気管支肺胞洗浄液中の石綿小体を技術研修を受けた技師が計数しています。

 *一定量以上の石綿小体が確認された場合、石綿原因の肺がんとして労災あるいは「石綿による健康被害の救済に関する法律(アスベスト新法)」による認定が受けられます。

  • 病理組織検査:年間約860件
  • 細胞診検査:年間約2,300件
  • 術中迅速診断:年間約140件
  • 病理解剖:年間約20件
細菌検査

 細菌検査は病気の原因となっている菌(起炎菌)を調べます。さらに、その菌に対してどの様な薬が効くのかを調べています。(薬剤感受性試験)
 対象となる材料は喀痰、血液、カテーテル先端、尿、便、体腔液、手術材料など様々です。
 当センターでは喀痰の検査が最も多くなっています。

  • 一般細菌検査 年間約6,000件
  • 抗酸菌検査  年間約6,000件

 当センターの細菌検査は大きく1.一般細菌検査と2.抗酸菌検査に分けられます。
 詳細は下記のとおりです。

1. 一般細菌検査

塗抹検査

 検体を直接塗抹し染色した後、顕微鏡で観察します。

鏡検風景 肺炎球菌 ノカルジア
鏡検風景 肺炎球菌 ノカルジア

培養同定検査

 それぞれ目的に応じた培地を使用し、一晩培養を行います。翌日、発育した菌がどのような菌であるか調べます。(例えば、緑膿菌、黄色ブドウ球菌など)

培養風景 黄色ブドウ球菌
培養風景 黄色ブドウ球菌

薬剤感受性検査

 培養同定検査を行った菌に対してどの様な薬が効くのかを調べます。

Walkaway40SI 感受性検査用パネル
Walkaway40SI 感受性検査用パネル

2. 抗酸菌検査

蛍光染色

 抗酸菌の染色方法です。抗酸菌の菌体のみが染まり、蛍光顕微鏡を使用して観察すると、蛍光黄色に光って見えます。その菌数によって、ガフキー0号(-)~ガフキー10号(3+)に分けています。

培養同定検査

 培養には抗酸菌専用の培地を使用します。そして、発育してきた場合のみ抗酸菌の種類が何であるか調べます(結核菌、非結核性抗酸菌の1つであるMACやM.kansasiiなど)。培養期間は最大8週間です。

結核菌 MAC その他の抗酸菌
結核菌 MAC その他の抗酸菌

薬剤感受性試験

 同定された抗酸菌に対してどの様な薬が効くのかを必要に応じて調べます。

抗酸菌PCR

 結核菌およびMACの遺伝子を検出する方法です。

検体処理風景 cobas TaqMan 48
検体処理風景 cobas TaqMan 48

QFT検査

 血液を用いて結核の感染の有無を調べる検査です。従来のツベルクリン反応に比べ、特異度が高いなどの理由で現在では主流になりつつあります。
 当センターでは結核感染疑い・接触者検診をあわせ、年間200件ほど行っています。

 当センターの細菌検査室は3名の臨床検査技師で稼動しています。
 日々、迅速で正確な結果を提供できるよう心がけています。
 また、院内感染防止における情報提供など、他職種との連携にも努めています。
検体検査(血液・尿・その他)

 60番窓口で、採血・採尿等の受付、採取容器の準備を行っています。
 採取された血液、尿、便等から、様々な分野の多項目の検査を行います。検査結果は一部を除いて当日報告を行っています。
 外来の「診察前検査」では基本的に30分~1時間で迅速に検査を実施、結果報告をおこない、診療科で患者さんへの結果説明、検査結果に基づいた診療を行っています。

 次の4つの分野の検査を行っています。

1. 一般検査

 尿・便・穿刺液(胸水・腹水等)の検査を行います。
 尿検査は主に腎・膀胱等の泌尿器系の検査ですが、肺炎球菌・レジオネラの感染も調べることが出来ます。便の潜血反応では消化管出血を反映します。

2. 臨床化学・免疫血清検査

 血液の血清または血漿を用いて、肝機能・腎機能・心機能・腫瘍マーカー・感染症・治療薬の血中濃度、様々な検査を行います。

3. 血液検査

 赤血球・白血球・血小板・ヘモグロビン等の検査から、貧血や炎症等がわかります。凝固系検査では出血傾向や凝固機能がわかり、また治療薬のモニターとなります。

4. 輸血検査

 安全な輸血実施のため、血液型、不規則抗体検査や交差適合試験を行い、緊急輸血にも迅速に対応してます。また、血液製剤の保管、輸血情報の管理、輸血後肝炎などの感染症検査の実施確認や管理を行っています。

生化学自動分析装置 自動血球計数機
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尿自動分析機 血液ガス分析機
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