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心房細動センター

概要

概要 心房細動センターを開設いたしました。心房細動センターは気軽に受診できるように、専任のスタッフによる説明、基礎心 疾患精査、診療を午前中に効率よく行う外来診療です。
 一人でも多くの患者様が、御自身の病態をよく理解していただき、適切な治療を受けられるよう、スタッフ一同全力を尽くして参ります。

心房細動とは

 心房細動は不整脈の一種です。心臓は正常では、洞調律といわれ、1分間に60~80回、一定のリズムで拍動しています。そのリズムが乱れる病気を不整脈と呼び、いくつもの種類があります。心房細動もその一つです。心房細動では、心房が1分間に400~600回も細かく動きます。この状態では収縮ではなく“ふるえているだけ”になります。このふるえが不規則に心室へ伝わり、一般的には脈拍が乱れ速くなります。
 心房細動は健康な方でも発生しますが、高血圧、糖尿病、心筋梗塞・弁膜症などの心臓病や慢性の肺疾患のある方は発生しやすく、またアルコールやカフェインの過剰摂取、睡眠不足、精神的ストレス時に発生しやすくなる方もいます。
 心房細動自体は命に関わるような重症な不整脈ではありません。しかし動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状が現れ、また脳梗塞の発生率が高くなるため適切な治療が必要です。

心房細動の症状

心房細動グラフ

心房細動の治療

 心房細動では年齢や症状、心房細動の頻度、心臓の状態を考慮し治療法を決定します。

心房細動の治療のポイント

①心房細動を止める治療

診察◆心房細動を停止させる

 ⇒ 抗不整脈薬を投与して心房細動を停止させます。
   薬の有効率は一般的に50%程度とされています。
   薬が無効な時には1泊入院のうえ、軽い麻酔をかけて
   電気治療を行うことが最も効果的とされています。
 ⇒ 一度心房細動を停止させても再発することがあります。

再発予防◆心房細動を停止させる

 ⇒ 抗不整脈薬によって心房細動が起こらないようにします。
   抗不整脈薬による治療は心房細動の再発が多く、将来的に
   心房細動の発生を完全に予防することは難しいことがあります。
 ⇒ また最近ではカテーテルで異常な電気刺激が心房に伝わる
   経路を焼灼し、心房細動が起こらないようにするカテーテル
   アブレーション治療も行われています。

②心房細動のままで脈拍数を下げる治療

 心房細動は止まりませんが、心拍数を抑える薬を投与することにより、症状を和らげることができます。抗不整脈により心房細動の発生を予防する治療と、心房細動をとめずに心拍数を抑えるのみの治療とでは死亡や心不全、血栓塞栓症の発生率に差はありません。
 初めにこの治療法を選択して心房細動が長く続いた場合、あとから心房細動を止めることは難しくなります。

脳梗塞を予防する治療③脳梗塞を予防する治療

 いわゆる血をサラサラにして固まりにくくする薬です。脳梗塞を予防する代わりに脳出血や消化管出血など、出血性合併症を起こす可能性もあります。抗凝固薬にはワーファリン、新規経口抗凝固薬(プラザキサ、イグザレルト、エリキュース)と大きく分けて「2種類」の薬があります。


心房細動の検査

安静時心電図◆安静時心電図

 もっとも基本的な心電図検査です。一定時間安静になり、心電計を用いて記録した心電図から、不整脈や心臓のどこかに異常がないかを診断します。

◆ホルター心電図

 携帯型のホルター心電計を用いて、日常生活を送りながら、24時間連続で心電図を記録します。いつ、どのくらいの頻度で不整脈や発作が起こるかを確認します。

ホルター心電図◆運動負荷心電図(トレッドミル)

 運動時に起こる不整脈や発作を確かめるために行う検査です。安静時の心電図ではわからない心臓の様子を診断します。

◆胸部レントゲン、心臓超音波(心エコー)

 レントゲンや超音波を使って、心臓の形や機能、状態を評価する検査です。



受診について


患者様へ

紹介状 心房細動センターの初回診察は予約制です。ご予約には、紹介状(診療情報提供書)、心電図データが必要です。


医療機関の方へ

 心房細動センターのご予約は地域連携室で承ります。

ご予約

紹介予約制となっております。

 地域連携室へお電話で予約をお取りいただくとともに、患者様に紹介状(診療情報提供書)、心電図データをお渡しください。

 ・紹介状(当センターの様式)(ダウンロード用PDFファイル)

医療機関様独自の紹介状も可能です。宛名に「心房細動センター」とご記載ください。
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